JR中央線 三鷹 (武蔵野市、吉祥寺)、とある所属税理士の日常 2017年06月
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ツール・ド・フランス2017 開幕

2017年06月30日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

自転車ロードレースの世界で、注目度的にも
その規模としても世界一のイベントと言えるのが、
毎年7月に開催されるツール・ド・フランスです。

その名の通り、フランスを舞台にしたこのレースは、
3週間21ステージをかけてフランス全土を
おおよそ一周するのが基本なのですが、
ここのところは、フランスを離れた他国を
そのスタート地点に選ぶことが多くなっています。

それはフランス以外の地でレースを開催することで
ツールに対するファンの層を更に広げよう、
という意図があって行われていることであり、
同時にステージを開催する為の結構な金額の
誘致費用を得られるというプラス要素もあって、
だからこそ積極的にそういう動きがあるわけです。

今年のツールは下のコース図にあるように
ドイツのデュッセルドルフで始まって、
そこからベルギー、ルクセンブルグと通って
フランス国内に入るようになっています。

チーム・スカイのクリストファー・フルームが
3連覇で4度目の総合優勝を手にするか、
ライバル達がそれを阻止するのか。

熱い戦いは、明日、7月1日に開幕します。


公式サイトはこちらから

カテゴリ : 自転車レース
テーマ : 自転車ロードレース ジャンル : スポーツ

「ビッグデータ・コネクト」

2017年06月28日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

これまでに読んだ作品の完成度と読了後の満足感から
かなりの期待を持って読み始めることになったのが、
藤井太洋の4つめの長編 「ビッグデータ・コネクト」 です。

タイトルを見ただけでも何となく分かるでしょうけれど
マーケティングの分野で何かと取りざたされることの多い
「ビッグデータ」が今回の題材となっているのですが、
裏表紙の内容紹介をちょっと引用してみましょう。

「京都府警サイバー犯罪対策課の万田は、ITエンジニア誘拐事件の捜査を命じられた。協力者として現れたのは冤罪で汚名を着せられたハッカー、武岱。二人の操作は進歩的試聴の主導するプロジェクトの闇へと……。行政サービスの民間委託計劃の陰に何が?ITを知り尽くした著者が描くビッグデータの危機。新時代の警察小説。」


ビッグデータを商業的に利用するというのは
プライバシーの侵害と密接に関わってきます。

ネット購入や実店舗でのクレジットカードの履歴、
カード番号に暗証番号、Suica 等の利用状況から
導き出される生活圏や移動範囲の情報、
住基カードやマイナンバーから分かる住所や本籍地、
その他諸々のビッグデータがあれば、
その人のことがデータ的に丸裸にできるわけです。

だからこそ、こういったデータの管理と収集・利用には
慎重の上にも慎重を重ねなければならないのですが、
実際の世の中がどうなっているかというと、
故意のものもそうでないものも含めデータ流出の
ニュースが頻繁に発生しているというのが現実ですよね。

なので私としては、それが官主導・民主導であるを問わず、
ビッグデータを収集するということには懐疑的であり、
できればその対象となるのは御免こうむりたいと思っています。

「ビッグデータ」が「コネクト」される状況を題材にした本作は
だからこそ余計に非常に興味深いものであり、
大いに関心をもって読ませてもらったのですが……
いや、これはかなり面白くて刺激的な作品ですね。

ビッグデータを利用する様々なサービスが進む現状に対し
その問題点、その危うさ、その不透明さなどを訴えていく。

そんな作品になっているこの作品なのですけれど、
しかし、それより何より強烈に印象に残るのが
システム開発事業にみられる中抜きに次ぐ中抜きと、
何次請けかカウントするのも馬鹿らしくなるくらいの
下請けばかりが薄利な上に持ち出しばかりで苦労する、
あまりといえばあまりにブラックな労働環境への糾弾。

作者は過去に実際にITエンジニアとして
働いていたことがあるらしいのですが、
だからこそ、この辺りの一連の描写に
これだけのリアリティーがあるわけですね。

これはあくまでフィクションにすぎないのであって
実際にはこんなことは無い、と言えればいいのですが、
実際は、同様のことが今も現実にそこかしこで
行われているというのが本当のところなんでしょうね。

これは、間違ってもITエンジニアだけにはなるなよ、
と自分の子供など言いたくなるレベルの話です。

まあ、私は独身であり子供はいませんけれど。



カテゴリ : 読書
テーマ : 読んだ本の感想等 ジャンル : 小説・文学

23時間56分4秒

2017年06月26日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

気が付けば1年がその半分を経過する日も
すぐ目の前まで迫ってきていますよね。

何だかつい最近2017年になったような気もしますが、
いつの間にやら季節はとうに変わっていて、
暑さにやられる夏の声もそう遠くなくなっています。

今年は猛暑だという話もありますし、
夏は日が長くて、つまりそれは、
強い日差しにジリジリと焼かれてしまう
体力的にもキツい時間も長いということです。

敢えて言う程のことではありませんけれども
ここで言う「1日が長くなった」というのは
もちろん比喩的な表現での話であって、
実際の1日の長さは23時間56分4.06秒で、
季節によって特に変わりがあるわけではありません。

まあ厳密に言うならば、地球の自転、公転と
太陽との位置関係その他の理由で、
季節によって微妙な違いがあるらしいのですが……

ここでは、23時間56分4秒、としておきましょう。

というのも、私がこれを覚えたのは友人から借りた
津田雅美 のマンガ 「彼氏彼女の事情」の
巻末のおまけマンガだったのですけれども、
その中で彼女が学生時代にクラスメイトの男子から
「1日の長さは兄さん殺しなんだぜ」と教えられた
という話が描かれていたからだからです。

「兄さん殺し」、なかなか強烈な語呂ですよね。

「午前1時」のことを「25時」と言ったりもしますし、
忙しくて残業などをして日付をまたいだ時などに
1日に26時間働いたなどと言うこともあります。

それでも、神ならぬ身の私たちが地球の自転速度を
任意にどうこうできたりするわけではないし、
1日の長さが「兄さん殺し」なのも「兄さん殺し」のまま、
うるう秒の調整以外では伸びたり縮んだりしません。

まあ、当たり前ですけれど。


カテゴリ : 日記
テーマ : 日記 ジャンル : 日記

BTCに関する個人的、感覚的な認識 4

2017年06月24日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

資金決済法の改正を受けて、
ビットコイン(BTC)を始めとする
仮想通貨の消費税上の扱いが
「支払手段」として非課税となる旨の
改正が行われたということは、
前回の記事で書かせていただきました。

つまり、世の中は仮想通貨の決済手段としての
特性、有効性に注目して動いているのでしょうか。

ここで、三菱東京UFJ銀行が独自の仮想通貨
MUFGコインの発行を考えているという
ニュースを思い出す人もいるかもしれませんが、
あれはこれとはまた少し事情が違うようなので、
単純に一括りにしてはいけないかもしれません。

さて、そのように決済手段としての側面に
脚光が当たりつつあるように思える BTC ですが、
一方で、今の時点において最も熱いのは、
BTC の価格が非固定で変動幅が大きいことから
生じている投機対象としての側面でしょう。

4月1日施行の資金決済法の改正で
仮想通貨取引所が届出制になったことにより、
国内での BTC 取引の安心性・信頼性が増し、
また、2010年の東京オリンピックに向けて
インバウンドの旅行者を取り込んで行こうとして
BTC での決済ができるようになっていく
会社、店舗も増えて行くだろうと推測できます。

即ち BTC にはこれから大きな成長が
見込まれる、期待されるということです。

そのような分野に資金が流入して行くというのは
経済の動きとしてはまっとうで理解できることであり、
結果として BTC の価格は上昇傾向となって、
それが更なる投機マネーの流入を呼ぶことになる。

しばしば広告やコラム等で仮想通貨を使った
資金運用で大きな利益をなどというような
誘い文句を目にすることがありますけれども、
法律的には「支払手段」ということになったとして、
現実にはまだまだ「投機手段」というような
色合いが濃いのが BTC 等の仮想通貨でしょう。

資金決済法の改正はその傾向を後押しした、
と言ってしまうこともできるかもしれません。

2014年のマウントゴックス社の破綻以来
冷え込んでしまっていた日本での BTC 熱は
昨年くらいからまた再燃していますしね。

そのマウントゴックス事件で損なわれたのは
あくまで仮想通貨取引所への信頼なのであって
BTC の信頼性そのものが損なわれたわけでは
無いと考えれば、改正資金決済法が取引所を
届出制にして規制の網をかけたことによって
同様の問題が発生するリスクが低下したならば、
資金投入を躊躇させる1つの大きな要因が
取り除かれたということにもなりますよね。

そうやって取引市場が活性化していく中で、
仮想通貨というものの持つ可能性に期待して
交換レートの相場が上昇傾向にあるというのは
理解できない話では無いのですけれども、
本質的には仮想通貨は「支払手段」なのだと
いうことを前提にするとしたら現在の投機主体の
状況は望ましいとは言えなさそうですが……

ただ、この動きはいつまでも続きはしない
という見方をしている人も多くいらっしゃいますし、
この辺りは素人の私には何とも言えません。

BTC はそもそもその発行量に上限がありますし、
市場の健全な調整力というものを信じるならば、
価格はやがて適正値といえる一定の水準で
落ち着くようになるはずだということになるでしょう。

それは、おそらく全世界的な意味で。

そうして相場がひとたび安定してしまえば BTC の
投資・投機対象としての魅力は低下するでしょうし、
平行して決済方法としての利用が増えれば、
そこで初めて BTC は「支払手段」になったのだと
言えるのではないかというのが、私の感じていること。


以上、BTC を始めとする仮想通貨について
現時点で私が思っていること感じていること等を
4回に分けて書いてきたわけですけれども、
なにぶん自分の中でまとまっていないところも多く、
内容には、未整理で意味の分かりにくい
箇所もいくつもあったかもしれません。

その反省もありつつ、この仮想通貨に関する問題は
今後も興味を持って色々と調べる予定なので、
何かお知らせしたいこと、説明したいことがあれば、
随時、このブログに書いて行きたいと思っています。

最後に、過去3回分のエントリーへのリンクを
参考までにということで下に貼っておきます。

BTCに関する個人的、感覚的な認識 1

BTCに関する個人的、感覚的な認識 2

BTCに関する個人的、感覚的な認識 3


ただ、以前にも書いたように、これ等はあくまでも
金融的なこと、投機関係のことを専門としない
門外漢な私が自分の知識内で思った、感じたことを
書いてみた文章ですので、その内容には
誤りが含まれている可能性が否定できません。

気になったところは、より専門性の高いサイト等で
確認をしていただけますことをお願いいたします。

それを踏まえてお読みいただければ、幸いです。

カテゴリ : 税金・税法
テーマ : 税金 ジャンル : 政治・経済

味のグラバー亭

2017年06月22日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

吉祥寺から三鷹に事務所が移転して
困ったのはそれまでに昼に使っていた
昼食処から離れてしまったことです。

とはいえ、前向きに考えるのであればこれは、
新しい店を開拓する楽しみがあるとも言えます。

そこで昼休みに三鷹の町のあちこちを歩いてみて
気になる店を幾つかピックアップしているのですが、
今回のエントリーで紹介するのはその中の1つ、
南口の駅前といっていい場所にある、グラバー亭。

その外観の写真を下に貼っていますが、
そこで看板などを確認するまでも無く、
いかにもな名前でお分かりのようにここは
長崎ちゃんぽんや皿うどんを出す店で、
その他のも、よくある町の中華料理屋的な
料理がメニューには並んでいました。

それでも、私が注文したのは、皿うどん。

昔から 皿うどん は好物の1つとなっていましたし、
そもそもこのグラバー亭に入ってみようと
最終的に決めたのは、この日の私の気分が
皿うどん 一色になっていたからに他なりません。

その待望の 皿うどん は、かつて吉祥寺にあった
「火の国」 のソレ程のボリュームは無いのですけれども、
今の私の年齢的にはむしろこれが適量と言うべき。

味付けはかなりあっさり目という感じでですが
魚介の味はよく出ていますし、あとはテーブルの上の
金蝶ウスターソースを使ってそれぞれのお好みで
味を調節してくださいというところなのでしょうか。

なかなか美味しくいただきました。

後日食べたちゃんぽんも悪くは無かったのですが、
現時点では、やはり、この店は 皿うどん です。

その他の「町の中華」なメニューにも興味があるので、
そのへんはおいおいゆっくりと試して行けたらいいな、
なんてことを考えてみるのも、また楽しいですよね。




カテゴリ : 日記
テーマ : 日記 ジャンル : 日記

二人の文学者

2017年06月20日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

事務所が吉祥寺から三鷹の南口に移転して
気軽に数分歩けばいいような距離になったのに、
そういえばまだ行ったことがなかったなと思い、
昼休みに散歩がてら、禅林寺に行ってきました。

文学好きならばぴんと来たかもしれません。

そう、ここの奥の墓地には日本文学史にその名が
燦然と輝く偉大な2人の作家が眠っているのです。

それが、下の写真。

左が、1922年(大正11年)7月9日に亡くなった
森鴎外(森林太郎)の墓所で、右の写真は
1948年(昭和23年)6月13日に亡くなった
太宰治(津島修治)の墓所になります。

要するに、太宰の命日をきっかけにして、
時間のある日に行ってみたというわけです。

この2人の墓はちょうど互いが斜め向かいの
位置関係になっているのですけれども、
元々は森鴎外がこちらの墓地に眠っていて、
それを知った太宰がその作品「花吹雪」にて
そのことについて書いていたのを受けて、
玉川上水に入水して亡くなった彼の遺骨を
その一周忌にこちらに葬ったのだとか。

ちょっと、引用してみましょう。

この寺の裏には、森鴎外の墓がある。(中略)ここの墓地は清潔で、鴎外の文章の片影がある。私の汚い骨も、こんな小奇麗な墓地の片隅に埋められたら、死後の救いがあるかもしれない


この写真にはアングル的に写っていませんが、
太宰の奥さまが葬られている津島家の墓所も
太宰の墓の横に平成10年に建立されています。

なお、そこまで考えて禅林寺に行ってみた
わけではなかったのですけれども、
偶然にも昨日の6月19日は彼の誕生日でした。

そういえば太宰が玉川上水に入水した
とされる地点も事務所から歩いて
すぐに行くことができる場所にありますから、
そちらにも寄ってみなければなりませんね。



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「横浜駅SF」

2017年06月18日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

大胆なタイトルが書店で思い切り目を惹いたのが
柞刈湯葉の 「横浜駅SF」 という作品なのですが、
これの発売自体は昨年の末でありつつも
そのまま積読状態になっていたのは、
私にとっては平常運転の通常のパターンです。

今でも結構目立つような陳列がされていますが、
当時、ふと寄った横浜駅の有隣堂では本書が
表紙を向けて平台と壁にズラリと並んでいたものです。

ちなみに私にとって横浜駅というのは一時期、
数年にわたって日常的に利用していたことがあり、
その意味で、個人的にかなり親しみがある駅です。

ちなみに、日本初の鉄道が品川から横浜の間に
敷設されたのは1872年のことなのですが、
その当時の横浜駅は現在の桜木町駅であり、
その後、1915年に高島町駅のところに移転、
更に現在地に移動したのは1928年になってから。

それ以来現在に至るまで、常にそのどこかしらで
何らかの工事が行われ続けている為に、
「日本のサグラダ・ファミリア」だとも称される横浜。

1ヶ所の工事が終わる頃には別の場所で
新しい工事が始まるという繰り返しが続いて
永遠に建設中ではないかとすら思えてしまう、
それこそが横浜駅のアイデンティティーであり、
むしろ完成しないことこそが完成形ではないか、
というような声まで聞こえてくるくらいです。

その駅名を大胆に題名にいただいた小説で
それも「SF」と堂々と名乗っているのですから、
読まずに済ませるという選択肢は無かろうと、
書店でこれを発見した時には思ったものです。

工事中であることが完成形である「横浜駅」の姿、
時代の要請に応えて絶えずその姿を
変化させていく有様というのは、生物、
例えば人間が酸素や栄養を外部から摂取し、
老廃物その他のモノを外部に排出して
常に構成要素の入れ替わりを続けるという
流動的な状態を維持することで生きているのと
同じことだと言ってしまえるのではないか。

そんな発想から、まるで生き物が成長するように
自己増殖を続けて行く横浜駅の姿を描いた本作、
なかなか刺激的で面白い小説となっていました。



カテゴリ : 読書
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BTCに関する個人的、感覚的な認識 3

2017年06月16日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

これまでここここの2回に分けて
ビットコイン(BTC)の大きな特徴として
もっぱら語られている3つの項目、
中央管理者が不存在であること、
決済時の手数料が格安(無料)なこと、
発行上限枚数が決められていること、
を簡単に説明してきました。

もちろん、あの短い文章だけでBTCについて
しっかりとした説明ができたとは言いませんが、
システム的なことをいつまでも書いていても
仕方がないので、話を進めたいと思います。

会計や税法での BTC の扱いを考えるには、
そもそも BTC がどのようなものだと
分類されるのかが問題となってきます。

BTC については「通貨」であるという説に始まり、
「自由通貨」だったり「有価証券」だったり、
「銀行預金相当」という考え方もあって
どれが正解ということがはっきりと言いかねる
というのが正直なところではあるのですが……

ここで1つ大きなヒントになるであろうと思えるのが、
今年の7月1日以後に行われる取引から
適用される消費税法の改正内容になるでしょう。

従来の仮想通貨の売買は消費税の課税対象、
つまり消費税のかかる取引とされていましたから、
そこから想像するに、課税当局側としては
BTC を始めとする仮想通貨は価値ある資産であり
「通貨」や「銀行預金」と同様の課税対象外取引では
無いと考えていたということになります。

それが、7月1日からは非課税の扱いに変わるのです。

消費税法における非課税取引については
2012年の2月にこのブログでも説明していますが、
① 「国内において」
② 「事業者が事業として」
③ 「対価を得て」
④ 「行われた資産の譲渡等」

という4要件に該当するものは消費税が課税され、
社会福祉政策的な目的や、そもそもの消費税の
考え方に合わないからという理由で限定的に
非課税となる項目が挙げられる構造になっています。

その限定列挙項目のうち、では BTC は一体
どれに該当するのだと言えるのでしょうか。

これはそれぞれの項目を検討して行くだけでも
幾つかのパターンが思いつくわけですけれども、
昨年12月(今年の4月施行)の資金決済法の改正で
仮想通貨は支払い手段の1つであるとなったことを
考えて行くと、正解はどうなんだろうな、と思うわけです。

そこで、財務省のHP を調べてみました。

今年の3月31日に公布された政令のうち、
「消費税法施行令の一部を改正する政令」
これに該当することになりますね。

その「要綱」と「新旧対照表」へのリンクを貼ります。

要綱 (PDF

新旧対照表 (PDF


このうちの要綱を読んでみると、今回の改正が
「資金決済に関する法律」(資金決済法)の改正を
受けて行われたことがはっきりと書いてあります。

ちなみに、G7各国で仮想通貨に消費税を
課しているのが日本だけであるということも
改正の背景にはあるのではないかという話も
数ヶ所で書かれているのを見たのですけれど、
ここについては、まだ裏は取っていないので
そこの判断は保留とさせていただいておきます。

さて、ここで注目すべきなのは、改正後の施行令で
仮想通貨に関する規定が挿入された箇所が
「支払手段その他これに類するもの」であるということ。

やはり、「支払手段」 という扱いなのですね。

まあ、今回の改正に至る流れから考えても、
それが一番無理のないところだと言えるでしょう。

これはあくまでも消費税法上の規程ですけれども、
今後、これが例えば法人税法や所得税法、
相続税法などにも影響を及ぼしていくだろうな、
というのは想像に難くないところです。

例えば法人の事業年度終了の時点において
時価評価をするべきなのかどうかという疑問。

そして、そもそも複数存在している取引所が
それぞれの価格設定をしている仮想通貨の
「時価」 はどう求めるべきなのかという疑問。

後者については、相続や贈与が発生した時の
財産評価をどうすべきかということにも通じます。

今後の法改正の動向に注目せねばなりません。

カテゴリ : 税金・税法
テーマ : 税金 ジャンル : 政治・経済

ドーフィネ2017 の 勝者

2017年06月14日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

フランス南東部のドーフィネ地方で毎年この時期に
行われる約1週間のステージレースである、
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネが全日程を終えました。

今年のドーフィネは全日程を通じて好転に恵まれ、
むしろかなり暑そうに感じられたくらいでした。

そんな強い日差しの中で行われたレースですが、
7月のツール・ド・フランスに向けて調整をすべく
各チームの総合エース候補が出場してきて
コンディショニングの仕上がり具合を確かめる、
というのは例年通りの風景だったのですが……

ツールでの総合優勝最右翼と目されている
チームスカイのクリストファー・フルームや、
そのライバルになるトレック・セガフレードの
アルベルト・コンタドールといった辺りの
調子が今一つ上がっていないということが
何となく感じられた大会となった気がします。

概ね全日程で絶好調ぶりを見せつけた
BMCレーシングのリッチー・ポートも
最終日に大失速をしてしまいましたし、
何だかこの先が微妙だなという感じです。

で、今大会の総合優勝が誰の手に渡ったか、
ということなのですけれども、これは、
最終日に1人ずば抜けた逃げを見せた
アスタナのヤコブ・フグルサングでした。

もちろん、ドーフィネで勝てば即ちそれが
ツールでの勝利を約束するわけではなく、
また仮にここでコンディションが悪くても
7月になってツールを3週間走っている間に
どんどん調子が良くなることもあり得ます。

とはいえ、ドーフィネを制した者がそのまま
ツールをも制することも多いのも事実。

その辺りも含めて、ツール・ド・フランスの開幕が
怖くもあり、同時に待ち遠しくもあり、という感じで、
何があってもおかしくないかもしれないとまで
考えているのは、近年は無かったことかもしれません。


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テーマ : 自転車ロードレース ジャンル : スポーツ

「超人ロック生誕50周年展」

2017年06月12日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

1967年に作者が肉筆回覧同人誌にその第1作を
発表してからかなりの月日が流れつつも、
未だに出版社の違う2つの雑誌でシリーズの連載が
継続中であるSFマンガの名作 「超人ロック」。

今年はつまり、その 「超人ロック」 がこの世に生まれて、
50周年というメモリアルイヤーになるわけです。

それを祝ってトリビュート短編が連載されたり、
水道橋駅ホームにポスターを貼りだしたりと、
出版社も色々と活発に動いているのですが……

そんな流れの中、「ロックの日」と呼ばれている
6月9日から約3ヶ月半という会期の設定で、
お茶の水の明治大学米沢嘉博記念図書館において
「超人ロック 生誕50周年展」 が開催され始めました。

公共の図書館とか博物館・美術館でないからか
毎週火曜日~木曜日が休館日となっているという
ちょっと変則的な施設なのですけれども、
もともとサラリーマンなこちらとしては週末に
行くくらいしかできないわけで、そこは問題なし。

会期中、展示内容は3回入れ替えられるのですが、
とりあえずはその最初のモノをということで、
開催直後の週末に、行ってきました千代田区猿楽町。

いやぁ、眼福、眼福。

ファン以外には興味の無い展示でしょうけれども、
もう随分と長いこと 「超人ロック」のことを
読んできている私には、実に嬉しい企画でした。


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