三鷹駅南口 (武蔵野市、吉祥寺)、とある税理士事務所職員の日常 2018年03月01日

「魔導の矜持」

2018年03月01日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

佐藤さくら のデビュー作である「魔導の系譜」
舞台を隣国に変えて描かれた第2作の「魔導の福音」
「真理の織り手」シリーズの第3作目ということになる
「魔導の矜持」は、かなりシンプルな構造の物語。

第1作目は作者の「これが書きたい」という気持ちが
全面的に前に出て、また、デビュー作という事もあってか
文章がこなれておらず、少々読みにかった作品でした。

意欲や情熱を書き手が御しきれていなかった
と言い換えてもいいかもしれません。

それが、学園青春モノの要素が加わった2作目で
その読みにくさが薄れて娯楽作品として読みやすい、
サクッと進められるものになったと感じたのですけれど、
今回の第3作は、そんな第2作目を更に上回って
読みやすいと言えるような作品になっています。

それは、物語の紡ぎ手として作者の技術が上がった
というのもあるでしょうが、先にも書いたように、
この「魔導の矜持」のストーリーラインが非常に
シンプルなものだからというのも、大きそうです。

ざっくり言ってしまえば、第1作目で発生した内乱以後
魔導士への迫害が深刻化・悪化しているラバルタで、
村人による私塾の襲撃で師や学友を殺され
追われる身となってしまった子供達が、
何とかそれを逃れて落ち着ける地までたどり着く物語、
という表現で、まずまず、過不足はありません。

ここに、内乱で負った精神的外傷に苦しむ元騎士とか、
廃嫡されてしまった貴族の庶子等が絡んできて、
話には厚みが増されていくのですけれども、
基本は、迫害された魔導士候補の子供達の逃避行。

その一点に絞って書かれています。

異能力者が迫害されるのはSFやファンタジーに限らず
こういうタイプの物語では結構お馴染みの設定ですが、
中世ヨーロッパの魔女狩りその他の史実があるだけに、
異物(と自分達が感じ、信じる相手)を排除しようとする
人の行動が生み出す愚かしさや悲劇といったものには、
悲しくなるくらいのリアリティーがありますよね。

売れ行き次第でシリーズは続けられそうなので、
この対立軸を、これからどうしていくつもりなのか、
次なる物語の第4作の発表を待ちたいと思います。


カテゴリ : 読書
テーマ : 読んだ本の感想等 ジャンル : 小説・文学

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