三鷹駅南口 (武蔵野市、吉祥寺)、とある税理士事務所職員の日常 2019年01月11日
FC2ブログ

「熱帯」

2019年01月11日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

今月16日に結果が発表される予定の
第160回直木賞の候補作にエントリーされた
作品である森見登美彦の「熱帯」を読みました。

腰巻の帯に書かれていた粗筋は、次の通り。

沈黙読書会で見かけた『熱帯』は、なんとも奇妙な本だった!謎の解明に勤しむ「学団」に、神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと、「部屋の中の部屋」……。東京の片隅で始まった冒険は京都を駆け抜け、満州の夜を潜り、数多の語り手の魂を乗り継いで、いざ謎の源流へ―!


森見登美彦が一時期、深刻なスランプに
陥っていたというのは有名な話です。

本作も、全5章のうち3章までを書き上げて後
執筆作業が暗礁に乗り上げたことで知られ、
実際、こうして書き上げられたものを読んでみると、
第3章までと第4章以降で作品の雰囲気が
大きく変化しているということに気が付きます。

物語的にも大きな転換点となる箇所ですし、
その前後で作品のノリが変わるのは
内容からも大いにあることなのですけれど、
この辺り、邪推しようと思えばいくらでも
妄想が湧き上がってくる感じです。

作品としてはちょっと怪談めいたところもあり、
一方でユーモア小説的なところもあって、
作者である森見登美彦が認めているように
怪作であると言っていいのではないでしょうか。

これでもかと入れ子構造を使ってきているのは
「千一夜物語」へのオマージュでもあるからで、
読み手の側がこういうのに慣れていないと、
何が何やらわけがよく分からないということに
なってしまうかもしれないとも思います。

森見登美彦も、そこで「今の語り手が誰なのか」
ということが明確化される書き方はしていませんし、
意図的に読者を迷宮に引き込もうとしています。

本作の完成度が高いかどうかはともかくとして、
意欲作・労作であることは疑いのないところです。

直木賞を獲れるかどうかは分かりませんが、
作者が苦労して書いたのだろうという痕跡も含め、
とても面白く読ませてもらたったという感じです。



カテゴリ : 読書
テーマ : 読んだ本の感想等 ジャンル : 小説・文学

事務所のHPはこちらから
プロフィール

管理者:tap

武蔵野市吉祥寺にある税理士事務所、宮内会計事務所に勤める税理士の卵のブログです。
仕事やプライベートを通じて思ったことなどを綴っています。


[ tapのプロフへ ]
税法・会計etc. 過去ログ倉庫

過去に書いてきたエントリの内、税法や会計などに関する話題で特に大事だろうと思うものを抜粋して別途掲載している、部分的ミラーサイトのような別ブログです。

最近投稿した記事

  全タイトルを表示
月別アーカイブ
カレンダー
ブログ内検索
カテゴリ一覧
リンク

響金太郎のラジオブログ
「ジバ☆ラジ」

高校時代からの付き合いで、今は九州博多で演劇の夢を追う友人、響金太郎のブログ。
わざわざ言わなくてもそれくらい分かるよ、と言われるかもしれませんが、芸名です。
どこかで見かけたら、応援してあげてください。


私の尊敬する経営者の一人、㈱AGTの社長が書かれているブログです。
写真もふんだんに使われていますし、見て楽しく、読んで楽しいブログだと思います。
私も、いつかこんなジュエリーを誰かに贈る日が来るのでしょうか……?



国税庁

税務行政に関する企画・立案。国税局・税務署の指導監督省庁です。


国税庁タックスアンサー

各種税金の仕組みや届出書、様式の説明、用語解説や各地の税務相談室の案内を記した国税庁サイト内のコーナーです。キーワード検索もできます。


内閣府

Topページの下部に、政府税制調査会のページへのリンクがあります。そこに掲載されている議事録などから、今後の税制改正の動向を知ることができます。


国税不服審判所

国税に関する法律に基づく処分に係る審査請求について裁決を行い、納税者の正当な権利利益の救済を図る機関です。ネット上で判例集が利用できます。



宮内会計事務所

吉祥寺にある税理士事務所。私の勤務先です。

(別サイト)

上記勤務先の、新規起業者向けの特別サイトです。



最新のトラックバック
RSSリンクの表示
FC2ブックマーク
Ranking
QRコード
QR
管理者
  • 管理画面