「オービタル・クラウド」
2014年11月17日
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。
以前このブログにおいてデビュー作である
「GENE MAPPER -full build-」を紹介した、
藤井太洋の「オービタル・クラウド」を読了。
その際にも書きましたが私にとっての本命はあくまで
今回紹介する「オービタル・クラウド」の方であり、
しかしSF作家としての藤井太洋をチェックする以上は、
作品の発表順に読んだ方がよかろうという考えでした。
で、実際に本作を読んでみた感想なのですが、
端的に言えば、「面白い」という一言になるでしょう。
かつて「男の子」だった者は多かれ少なかれ、
無条件に心のどこかに「宇宙への憧れ」というものを
抱き続けているものなのかもしれません。
例えば私くらいの年代の者であれば、
ボイジャーやパイオニアといった惑星探査計画や
カール・セーガンのコスモス等に興奮を覚え、
宇宙開発という言葉に対してバラ色の未来像を
思い描いたりした過去がありはしないでしょうか。
とはいえ、実際の宇宙開発はそんな、
夢と希望ばかりに満ちたものではない
というのが、悲しいかな、現実というものです。
今は技術的な格差もあって宇宙空間での争いが
目に見えるようなものにはなってはいませんが、
いずれは宇宙空間を舞台にした軍事的衝突も
あながち、あり得ないとは言えないかもしれません。
地上において戦争が、国家VS国家というよりも
国家VSテロ組織という形態に移行している
とも言われる現在の状況を反映すれば、
宇宙空間においても、そこで繰り広げられるのは
国家同士の争いというようなものではなくて、
特定の宗教や政治的信条を掲げた組織による、
国家に対するテロになることも十分想定され得ます。
長々と何を書いているのかと思うかもしれませんが、
つまりこの「オービタル・クラウド」という作品は
こういった問題を扱っている、というわけです。
エンターテインメントとして非常に優秀な、
とても面白いSF小説であり、お薦めです。
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。
以前このブログにおいてデビュー作である
「GENE MAPPER -full build-」を紹介した、
藤井太洋の「オービタル・クラウド」を読了。
その際にも書きましたが私にとっての本命はあくまで
今回紹介する「オービタル・クラウド」の方であり、
しかしSF作家としての藤井太洋をチェックする以上は、
作品の発表順に読んだ方がよかろうという考えでした。
で、実際に本作を読んでみた感想なのですが、
端的に言えば、「面白い」という一言になるでしょう。
かつて「男の子」だった者は多かれ少なかれ、
無条件に心のどこかに「宇宙への憧れ」というものを
抱き続けているものなのかもしれません。
例えば私くらいの年代の者であれば、
ボイジャーやパイオニアといった惑星探査計画や
カール・セーガンのコスモス等に興奮を覚え、
宇宙開発という言葉に対してバラ色の未来像を
思い描いたりした過去がありはしないでしょうか。
とはいえ、実際の宇宙開発はそんな、
夢と希望ばかりに満ちたものではない
というのが、悲しいかな、現実というものです。
今は技術的な格差もあって宇宙空間での争いが
目に見えるようなものにはなってはいませんが、
いずれは宇宙空間を舞台にした軍事的衝突も
あながち、あり得ないとは言えないかもしれません。
地上において戦争が、国家VS国家というよりも
国家VSテロ組織という形態に移行している
とも言われる現在の状況を反映すれば、
宇宙空間においても、そこで繰り広げられるのは
国家同士の争いというようなものではなくて、
特定の宗教や政治的信条を掲げた組織による、
国家に対するテロになることも十分想定され得ます。
長々と何を書いているのかと思うかもしれませんが、
つまりこの「オービタル・クラウド」という作品は
こういった問題を扱っている、というわけです。
エンターテインメントとして非常に優秀な、
とても面白いSF小説であり、お薦めです。
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