三鷹駅南口 (武蔵野市、吉祥寺)、とある税理士事務所職員の日常 「黙示録」

「黙示録」

2014年12月03日  
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

発売直後に買っておきながら実際に読むまでに
1年以上の月日が経過することとなってしまった
池上永一の長編小説、「黙示録」。

日本の薩摩藩と中国の清王朝との間で
独立を保つために琉球王朝が行った
外交政策のキモとしての「芸能」に
焦点を合わせた話となっています。

時代的には、琉球王朝末期を描いた
作者の別作品「テンペスト」よりも遡り、
1713年から1752年の尚敬王の時代が舞台。

正直、読み始める前は、また琉球王朝モノか、
と思ってしまっていた部分があります。

そこに、やや食傷気味の気持ちがあったからこそ
こうして読むまでにこれだけ時間がかかった、
という側面は確かにあるのですけれども、
いざページを捲り始めると、やはり池上作品は面白い。

それも、一旦物語が軌道に乗りだしたら
もう本を閉じることができないような、
中毒性の強いジェットコースター的面白さです。

読書の楽しみ、物語の楽しみを
堪能できる、お薦め作品だと言えます。

1人の天才的な琉球舞踊家が
階級的にも経済的にも底辺の暮らしから、
野心のままにのし上がっていく様、
そしてそんな中で味わうことになる天国と地獄、
権勢と凋落、その波乱万丈の人生。

それを、文化的に爛熟期を迎えんとしている
18世紀前半の琉球の政治と絡め描きだす。

それが本作のストーリーのアウトラインです。

徳川政府への使節団の正使である與那城王子や
薩摩藩の若侍などのキャラクター造形その他、
池上作品らしいかなり無茶な設定や展開が
本作でもあるにはあるのですけれども、
原則的には歴史モノという枠を逸脱せずに
物語は進んでいっています。

その分だけ、綺麗にまとめてきたな、
という印象が本作読了後に残りました。

文芸としてはそれで正しいのかもしれませんけれど、
どうせならば、そういう、収まりの良さとは無縁の
徹底的な破天荒さを池上作品には求めたくもあり、
あくまで個人的な感想ですけれども、
この辺りは少々残念かもしれません。

黙示録黙示録 (単行本)
(2013/09/25)
池上 永一
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カテゴリ : 読書
テーマ : 読んだ本の感想等 ジャンル : 小説・文学

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