三鷹駅南口 (武蔵野市、吉祥寺)、とある税理士事務所職員の日常 政府税調・税制改正

平成23年度税制大綱

2010年12月16日  
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

平成23年度税制大綱の取りまとめ直前で
色々と最後の駆け引きが繰り返されていましたが、
どうやら大筋が固まったようですね。

報道された内容から、
税制大綱の一部をちょっと列記してみましょう。

・ 法人税の実効税率を5%引き下げる
・ 中小企業の法人税率軽減措置について
  来年度から3年間、現在の18%から15%に引き下げる
・ 雇用を一定数増やした企業の法人税を軽減する
  「雇用促進税制」を導入する
・ 中小法人以外の法人の青色繰越欠損控除については、
  その年の所得金額の80/100相当額を上限とする
・ 地球温暖化対策として「環境税」を来年10月から段階的に導入、
  平成27年度には2400億円程度の税収を確保する
・ 23歳から69歳の扶養親族について、
  年収568万円を超える人は控除の対象から外す
・ サラリーマンの経費と言われている「給与所得控除」は
  年収1500万円を上限とし、
  これを上回る分は控除の対象から外す
・ 相続税の基礎控除を
  3000万円+600万円×法定相続人の数とする


といったもので、消費税の増税論議については
今後の課題として残されました。

ちなみに、今回の税制大綱については、
こちらで読むことができます(PDFファイル)。

細かいコメント等は別の機会にするとして、
ひとまず、速報として、お知らせさせていただきました。

カテゴリ : 政府税調・税制改正
テーマ : 税金 ジャンル : 政治・経済

法人税減税と環境税

2010年12月09日  
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

この日この日のエントリでも書いてきた
法人税率の引き下げ幅ですが、
どうやら2~3%程度にとどめるという案が有力なようです。

5%の減税というのが経済産業省などの要望でしたけれども、
政府の財政状況の厳しさを鑑みれば
そこまでは引き下げられないという事情があり、
実現可能な線で行くとこの辺りが限界、というところなのでしょう。

また、中小企業者に対する軽減税率については、
期限の延長は行なうものの、
更なる税率引き下げは見送りとなる模様。

2010年度の法人税収が
昨年より増加する見込みだという報道もありましたが、
まだまだ財政健全化への道のりは遠いので、
落しどころとして現実的な改正案かなとも思います。


合わせて、環境税についても導入する方針が固まったよう。

温暖化対策の為の財源確保という趣旨には
私としても大いに賛同しますが、
原油や天然ガス、石炭などに新たな税がかかることで
ガソリン代や電気代が高くなり、
石油化学製品も値上がりするだろうと予想できるのは、
正直、家計的にもちょっと厳しいな、とも。

この環境税が特定財源になるのか一般財源になるのか、
財務省は半額以上を一般財源にしたいとし、
そもそも導入を要望していた経済産業省は
全額を特定財源にすべきと主張しているようですね。

新税導入の経緯からいえば
経産省にスジがあるようにも思えますが、
予算ができたことでまた妙な無駄遣いをされたり、
あるいは、これが新たな利権を生んで、
おかしな独立行政法人や特殊法人が
またしても雨後の筍のように次々と誕生して、
天下りの温床になるような事態は勘弁してほしいところです。

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配偶者控除の所得制限 など

2010年12月08日  
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

子供手当ての財源をどう確保するかについて
手当支給に所得制限をかけるということも含め、
様々な対策が検討されてきましたが、
どうやら政府は、現行の所得税における配偶者控除の適用に
所得制限をかけることで方針を固めたようですね。

具体的には年間の給与所得1,000万円をボーダーラインに、
それを超える給与所得者には配偶者控除を適用しない
ということになるのが濃厚です。

ちなみに、ここでいう年間所得は
サラリーマンの経費とも言われる基礎控除後の金額ですので、
年収(手取り額ではなくて総額)ならば
1,231万円ということになります。

合わせて、成年者に対する扶養控除についても
年収400万円~500万円程度をボーダーにして
制限をかけることが検討されており、
これによって約2,400万円の税収を見込んでいるとか。

以前から話題に上っていた内容ではありますが、
扶養関係の控除制度変更に、
いよいよ本腰を入れだしたようですね。

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期の途中で課税事業者かどうかを判定する?

2010年12月05日  
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

現在、政府税調の議題になっている検討項目には、
これはどうなるかなと、
大いに気になるものが幾つかあります。

このブログでもそれ等を取り上げていくつもりですが、
今回はその中から1つをピックアップしました。

先月16日に議題になったもので、消費税について、
「課税売上高が1,000万円を超えることが
 期の途中で明らかとなった場合には、
 その翌期から課税事業者とする」

というものがあります。

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相続税の改正方針

2010年11月12日  
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

来年度の税制改正の方向を検討している
政府税制調査会が10日、
相続税に関する改正の方向性を発表しました。

現状で年間死亡者の約4%となっている課税対象者を
1.5倍の6%程度まで拡大することを目指し、
相続税の基礎控除額を減額しようとのこと。
つまり、そうすることを以って、
相続税収を増やそうということが目的です。

現行の基礎控除は無条件の控除5,000万円に
「法定相続人の人数×1,000万円」を加算して算出されますが、
今回検討されているのは、この内の無条件部分、
5,000万円を一定額引き下げようというプラン。

分からなくはない話とはいえ、
個別に目先かつ小手先の税収増ばかりやっていても
仕方ないような気がしないでもありません。

相続税に限らず税制については、
もっと本質的なところまで徹底して検討するはずだったのでは?

相続税の課税方式の見直し問題は、
とりあえずペンディングされた
という解釈をしておいて、いいのでしょうか。

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法人税率引き下げの代価

2010年10月30日  
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

9月上旬のエントリで来年度税制改正に触れましたが、
10月29日付の朝日新聞朝刊に、
その目玉の1つである法人税の減税に関する記事が出ていました。

経産省は法人税率の5%の引き下げを要望しているわけですが、
もちろん、ただでさえ法人税収の減っている現在、
この減税による歳入減少の穴埋めをどこで行なってくるかを
私としては大いに注目していたのですが……

税調の出してきた方針は、
「繰越欠損金」と「減価償却」の見直しでした。

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各省庁の要望が出揃いました

2010年09月09日  
吉祥寺(武蔵野市、三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

先月末の8月31日に、
来年度の税制改革にむけての各省庁の要望が
政府税調に提出されています。

もちろん要望はあくまでも要望に過ぎず、
そのまま来年の税制改正に反映されるとは限りませんが、
今後の動向を予想するにあたっての
有効な材料となるのは間違い無いところです。

そこで、その要望の中から特に気になったものを幾つか、
箇条書き的に簡単に抜書きしてみたいと思います。

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納税ベースの拡大と税率見直し

2010年03月03日  
吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

ちょっと間がひらいてしまいましたが、
平成22年度の税制大綱等ではっきりしてきた、
民主党政権の税制改正の方向性について。

第5回目の今回は、法人税の改正について書いてみたいと思います。

法人税法改正については、
例えばグループ法人税制度の導入など、
複数の項目が挙げられるのですが、
ここで採り上げたいのはタイトルにも掲げた、
「納税ベースの拡大」と「税率見直し」についてです。

あまり複雑に書いても仕方が無いので、
敢えて、思い切り話を単純化して書きます。
ですので、あるいは不足点など、あるかもしれません。
それについては判明次第、
順次訂正や補足のエントリを書いて行きたいと考えています。

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所得控除から税額控除・手当への転換 その3

2010年02月24日  
吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

平成22年度の税制大綱等ではっきりしてきた、
民主党政権の税制改正の方向性について、第4回です。

所得税改正の方向性についての話も、とうとう3回目です。

今度こそ途中で話を切り上げること無く、最後まで書きたいと思うので、
前置き抜きで、いきなり本題から入らせていただきます。
前回前々回のエントリをお読みでの上で、「続きを読む」をクリックしてください。

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所得控除から税額控除・手当への転換 その2

2010年02月22日  
吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

平成22年度の税制大綱等ではっきりしてきた、
民主党政権の税制改正の方向性について、第3回です。

今回は前回に引き続き、所得税改正の方向性についての2回目です。
まだ前回のエントリをお読みで無い方は、
まずはそちらを先に読んでいただいてから、この続きはご覧ください。

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