三鷹駅南口 (武蔵野市、吉祥寺)、とある税理士事務所職員の日常

「横浜駅SF」

2017年06月18日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

大胆なタイトルが書店で思い切り目を惹いたのが
柞刈湯葉の 「横浜駅SF」 という作品なのですが、
これの発売自体は昨年の末でありつつも
そのまま積読状態になっていたのは、
私にとっては平常運転の通常のパターンです。

今でも結構目立つような陳列がされていますが、
当時、ふと寄った横浜駅の有隣堂では本書が
表紙を向けて平台と壁にズラリと並んでいたものです。

ちなみに私にとって横浜駅というのは一時期、
数年にわたって日常的に利用していたことがあり、
その意味で、個人的にかなり親しみがある駅です。

ちなみに、日本初の鉄道が品川から横浜の間に
敷設されたのは1872年のことなのですが、
その当時の横浜駅は現在の桜木町駅であり、
その後、1915年に高島町駅のところに移転、
更に現在地に移動したのは1928年になってから。

それ以来現在に至るまで、常にそのどこかしらで
何らかの工事が行われ続けている為に、
「日本のサグラダ・ファミリア」だとも称される横浜。

1ヶ所の工事が終わる頃には別の場所で
新しい工事が始まるという繰り返しが続いて
永遠に建設中ではないかとすら思えてしまう、
それこそが横浜駅のアイデンティティーであり、
むしろ完成しないことこそが完成形ではないか、
というような声まで聞こえてくるくらいです。

その駅名を大胆に題名にいただいた小説で
それも「SF」と堂々と名乗っているのですから、
読まずに済ませるという選択肢は無かろうと、
書店でこれを発見した時には思ったものです。

工事中であることが完成形である「横浜駅」の姿、
時代の要請に応えて絶えずその姿を
変化させていく有様というのは、生物、
例えば人間が酸素や栄養を外部から摂取し、
老廃物その他のモノを外部に排出して
常に構成要素の入れ替わりを続けるという
流動的な状態を維持することで生きているのと
同じことだと言ってしまえるのではないか。

そんな発想から、まるで生き物が成長するように
自己増殖を続けて行く横浜駅の姿を描いた本作、
なかなか刺激的で面白い小説となっていました。



カテゴリ : 読書
テーマ : 読んだ本の感想等 ジャンル : 小説・文学

BTCに関する個人的、感覚的な認識 3

2017年06月16日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

これまでここここの2回に分けて
ビットコイン(BTC)の大きな特徴として
もっぱら語られている3つの項目、
中央管理者が不存在であること、
決済時の手数料が格安(無料)なこと、
発行上限枚数が決められていること、
を簡単に説明してきました。

もちろん、あの短い文章だけでBTCについて
しっかりとした説明ができたとは言いませんが、
システム的なことをいつまでも書いていても
仕方がないので、話を進めたいと思います。

会計や税法での BTC の扱いを考えるには、
そもそも BTC がどのようなものだと
分類されるのかが問題となってきます。

BTC については「通貨」であるという説に始まり、
「自由通貨」だったり「有価証券」だったり、
「銀行預金相当」という考え方もあって
どれが正解ということがはっきりと言いかねる
というのが正直なところではあるのですが……

ここで1つ大きなヒントになるであろうと思えるのが、
今年の7月1日以後に行われる取引から
適用される消費税法の改正内容になるでしょう。

従来の仮想通貨の売買は消費税の課税対象、
つまり消費税のかかる取引とされていましたから、
そこから想像するに、課税当局側としては
BTC を始めとする仮想通貨は価値ある資産であり
「通貨」や「銀行預金」と同様の課税対象外取引では
無いと考えていたということになります。

それが、7月1日からは非課税の扱いに変わるのです。

消費税法における非課税取引については
2012年の2月にこのブログでも説明していますが、
① 「国内において」
② 「事業者が事業として」
③ 「対価を得て」
④ 「行われた資産の譲渡等」

という4要件に該当するものは消費税が課税され、
社会福祉政策的な目的や、そもそもの消費税の
考え方に合わないからという理由で限定的に
非課税となる項目が挙げられる構造になっています。

その限定列挙項目のうち、では BTC は一体
どれに該当するのだと言えるのでしょうか。

これはそれぞれの項目を検討して行くだけでも
幾つかのパターンが思いつくわけですけれども、
昨年12月(今年の4月施行)の資金決済法の改正で
仮想通貨は支払い手段の1つであるとなったことを
考えて行くと、正解はどうなんだろうな、と思うわけです。

そこで、財務省のHP を調べてみました。

今年の3月31日に公布された政令のうち、
「消費税法施行令の一部を改正する政令」
これに該当することになりますね。

その「要綱」と「新旧対照表」へのリンクを貼ります。

要綱 (PDF

新旧対照表 (PDF


このうちの要綱を読んでみると、今回の改正が
「資金決済に関する法律」(資金決済法)の改正を
受けて行われたことがはっきりと書いてあります。

ちなみに、G7各国で仮想通貨に消費税を
課しているのが日本だけであるということも
改正の背景にはあるのではないかという話も
数ヶ所で書かれているのを見たのですけれど、
ここについては、まだ裏は取っていないので
そこの判断は保留とさせていただいておきます。

さて、ここで注目すべきなのは、改正後の施行令で
仮想通貨に関する規定が挿入された箇所が
「支払手段その他これに類するもの」であるということ。

やはり、「支払手段」 という扱いなのですね。

まあ、今回の改正に至る流れから考えても、
それが一番無理のないところだと言えるでしょう。

これはあくまでも消費税法上の規程ですけれども、
今後、これが例えば法人税法や所得税法、
相続税法などにも影響を及ぼしていくだろうな、
というのは想像に難くないところです。

例えば法人の事業年度終了の時点において
時価評価をするべきなのかどうかという疑問。

そして、そもそも複数存在している取引所が
それぞれの価格設定をしている仮想通貨の
「時価」 はどう求めるべきなのかという疑問。

後者については、相続や贈与が発生した時の
財産評価をどうすべきかということにも通じます。

今後の法改正の動向に注目せねばなりません。

カテゴリ : 税金・税法
テーマ : 税金 ジャンル : 政治・経済

ドーフィネ2017 の 勝者

2017年06月14日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

フランス南東部のドーフィネ地方で毎年この時期に
行われる約1週間のステージレースである、
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネが全日程を終えました。

今年のドーフィネは全日程を通じて好転に恵まれ、
むしろかなり暑そうに感じられたくらいでした。

そんな強い日差しの中で行われたレースですが、
7月のツール・ド・フランスに向けて調整をすべく
各チームの総合エース候補が出場してきて
コンディショニングの仕上がり具合を確かめる、
というのは例年通りの風景だったのですが……

ツールでの総合優勝最右翼と目されている
チームスカイのクリストファー・フルームや、
そのライバルになるトレック・セガフレードの
アルベルト・コンタドールといった辺りの
調子が今一つ上がっていないということが
何となく感じられた大会となった気がします。

概ね全日程で絶好調ぶりを見せつけた
BMCレーシングのリッチー・ポートも
最終日に大失速をしてしまいましたし、
何だかこの先が微妙だなという感じです。

で、今大会の総合優勝が誰の手に渡ったか、
ということなのですけれども、これは、
最終日に1人ずば抜けた逃げを見せた
アスタナのヤコブ・フグルサングでした。

もちろん、ドーフィネで勝てば即ちそれが
ツールでの勝利を約束するわけではなく、
また仮にここでコンディションが悪くても
7月になってツールを3週間走っている間に
どんどん調子が良くなることもあり得ます。

とはいえ、ドーフィネを制した者がそのまま
ツールをも制することも多いのも事実。

その辺りも含めて、ツール・ド・フランスの開幕が
怖くもあり、同時に待ち遠しくもあり、という感じで、
何があってもおかしくないかもしれないとまで
考えているのは、近年は無かったことかもしれません。


公式サイトはこちらから

カテゴリ : 自転車レース
テーマ : 自転車ロードレース ジャンル : スポーツ

「超人ロック生誕50周年展」

2017年06月12日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

1967年に作者が肉筆回覧同人誌にその第1作を
発表してからかなりの月日が流れつつも、
未だに出版社の違う2つの雑誌でシリーズの連載が
継続中であるSFマンガの名作 「超人ロック」。

今年はつまり、その 「超人ロック」 がこの世に生まれて、
50周年というメモリアルイヤーになるわけです。

それを祝ってトリビュート短編が連載されたり、
水道橋駅ホームにポスターを貼りだしたりと、
出版社も色々と活発に動いているのですが……

そんな流れの中、「ロックの日」と呼ばれている
6月9日から約3ヶ月半という会期の設定で、
お茶の水の明治大学米沢嘉博記念図書館において
「超人ロック 生誕50周年展」 が開催され始めました。

公共の図書館とか博物館・美術館でないからか
毎週火曜日~木曜日が休館日となっているという
ちょっと変則的な施設なのですけれども、
もともとサラリーマンなこちらとしては週末に
行くくらいしかできないわけで、そこは問題なし。

会期中、展示内容は3回入れ替えられるのですが、
とりあえずはその最初のモノをということで、
開催直後の週末に、行ってきました千代田区猿楽町。

いやぁ、眼福、眼福。

ファン以外には興味の無い展示でしょうけれども、
もう随分と長いこと 「超人ロック」のことを
読んできている私には、実に嬉しい企画でした。


公式サイトはこちらから

カテゴリ : 日記
テーマ : 日記 ジャンル : 日記

BTCに関する個人的、感覚的な認識 2

2017年06月10日  
JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

ビットコイン(BTC)の特徴に
発行、管理している事業者が
存在していないということを
先日に書きましたけれども、
補足して説明するならばそれは、
特定のサーバーやサイトが運営主体と
なっているわけではないということです。

では、BTCで行われた取引は一体全体
どこにどうやって管理・記録されるのか。

ここで使われるのが、データベースを
ネット上で分散処理するシステムである
ブロックチェーンと呼ばれる技術です。

細かいことはさておき単純化して言うと、
これは、遡及的な改変ができない記録を
時系列順に積み重ねていくというもので
改竄が困難で安全性が高いとされています。

言い換えれば、2者間で行われた BTC に関する
全ての取引を検証可能な形で記録する「元帳」です。

「元帳」という表現が分かりにくいかもしれないので
敢えて誤解を恐れずに言い換えるとしたならば、
「小遣い帳」的なものと思ってもいいかもしれません。

そしてこのネット上でオープンにされている
元帳こそがつまりBTCの管理台帳で、
ここに、どのアカウントがいくらのBTCを所有し、
いつ、どこからどこにBTCが移転されたかが
随時記録されていくというわけです。

全世界のネット端末が一斉にダウンして
そのデータが致命的に破損でもしない限りは、
BTC も、そのブロックチェーンも、失われない、
ということだと私は解釈していますが、
その認識は大筋間違っていない、はず。

なお、ここでのアカウントの所有者に関しては
秘密鍵によって暗号化されていますので、
その「元帳」がオープンにされているからといって
個人情報の特定などはできないとされています。

逆にオープンにされていることは改竄などの
不正行為が行いにくいことを意味しますから、
むしろ BTC の安全性にプラスであると言えます。


さて、BTC については、送金時の手数料について、
格安であるとか無料であるとか言われています。

この辺はきちんと説明しようとすると長くなりますし、
ちょっとややこしい話にもなってしまうので
ここでは割愛させていただくことにします。

BTC を使った送金の手数料をいくらに設定するかは、
実は完全に個人の任意となっているのですが、
簡単に言えば、手数料の多い取引から優先して
承認されていくのが通常なので、これを無料にすると
実際の送金が行われるまでに日数がかかることが多い、
ということだけ認識していただけば、いいと思います。

改正資金決済法に定められた登録をおこなった
仮想通貨取引所(交換所)においては、
最初から最低送金手数料を設定しているところも
多いようですが、これは取引所の取り分もあるでしょう。


BTC の特徴として、ここまでの2つに加えてもう1つ、
そのコインの量に最初から上限が2,100万枚と
定められているということが、挙げられます。

計算上は2140年ごろに上限に達するようですが、
特定の者が任意に、恣意的に流通量を調整できない、
つまり相場の操作、介入をすることができない
ということは、中央銀行などの発行する法定通貨との
かなり大きな違いであると言っていいでしょう。


以上、非常にざっくりとしたものではありますけれども、
2回に分けて BTC についてよく言われている
3つの大きな特徴について書いてみました。

次回以降は、BTC と会計や税法について
ちょっとだけ考えてみたいと思います。

カテゴリ : 税金・税法
テーマ : 税金 ジャンル : 政治・経済

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